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離婚裁判に相手が来ない時は

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裁判所に相手が来ない!?どうすればいいの!?

相手が離婚裁判に来ない場合には、こちらが有利になります。離婚裁判では、反論をしない場合、相手の言い分をすべて認めたことになってしまうからです。

たとえば、相手が不倫をしているケースで、こちらが相手に対し、離婚訴訟を提起したとします。そのとき、こちらは相手に対し、離婚と慰謝料支払いを求めたとします。
相手が対応をせず、答弁書も提出せずに証拠も提出しない場合には、相手はこちらの言い分を全て認めた扱いになります。こちらの分だけの尋問手続きが行われることもあります。
すると、裁判所はこちらの提出した主張書面と資料だけをもって判決を書いてくれます。この場合、離婚が認められて、相手に対する慰謝料支払い命令が出る可能性が高いです。

このように、最後まで相手が裁判所に来ない場合には、こちらに対して有利な判決が出ます。相手が争わないということは、反論をする権利を放棄してしまったということになるからです。

ただ、離婚訴訟の途中で相手が訴訟に対応してくることもあります。そうした場合には、相手から反論が行われて、通常の離婚訴訟のやり取りが進んでいくことになります。
当初に相手が裁判に対応しなかったことによって相手が不利益を受けることなどもほとんどありません。裁判では、あくまで当事者の主張と立証に基づいて、法律的に判断が下されるだけになるからです。

本当に相手を放っておいて大丈夫?

離婚訴訟を起こしても裁判に来ず、弁護士にも依頼しない相手の場合には、基本的に放っておいてもかまいません。離婚裁判に対応しないということは自分にとって不利になるだけであり、こちらには不利益がないからです。むしろ最後まで来ない場合には、こちらに有利な判決が出る可能性が高くなるので、来ない方が良いという考えもあります。

ただ、相手が当初出頭せず、途中から出頭するようになると、当初相手が出頭するまでの期間が無駄になってしまいます。また、最後まで相手が出頭しないまま離婚裁判が終わってしまった場合でも、離婚判決後相手から謂われのないクレーム(「だましうちだ」などと言われることも多い)が来る可能性などもあります。

相手にきちんと離婚裁判に対応してほしければ、事前に相手に対し、離婚裁判を起こすことを通知しておくと良いです。自分で通知を送ることはストレスになるので、裁判を依頼している弁護士に通知してもらいましょう。

ただ、弁護士に相談すると、弁護士は「相手が来ないなら放っておけば良い」とアドバイスすることも多いと考えられます。その場合には、実際に相手に連絡をするのが良いのかどうか、弁護士とよく話しあって相談しましょう。

離婚裁判で事前にやっておくことはある?

離婚裁判に相手が来ないとしても、こちらにとっては特に不利益はないので、放っておいてもかまわないのです。そこで、事前にしておくべきことを考える必要なども、基本的にはありません。

ただ、相手が途中からいい加減な対応をすることによって離婚裁判が長引いたり、離婚判決後に相手からクレームをつけられてうっとおしい思いをしたりするのが嫌な場合には、離婚訴訟前に相手に対し、「これから離婚訴訟を起こすから、きちんと対応しないと不利になるからね。判決が出てもどうなっても知らないよ。」ということをひと言告げておいても良いでしょう。このようなことを言うことは敵に塩を送るようなものですが、後で「知らない間に離婚判決を出された」などとわけのわからない言いがかりをつけられるよりはマシだという考えもあります。

自分では、相手に事前の通知をしておくべきかどうかがわからない場合や、離婚訴訟で相手が出頭しないかもしれないことが不安な場合には、離婚裁判を依頼する予定の弁護士に対応を相談することをおすすめします。

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保有資格弁護士(東京弁護士会所属・登録番号:41560)

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