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回復しがたい精神病

法律上の離婚原因にあたる、【回復しがたい精神病】とは?

Point

  • 法律上、離婚原因はいくつか法定されていますが、中でも「回復しがたい精神病」は裁判上の離婚原因となるとされています(民法770条1項4号)。
  • 回復しがたい精神病と言われても、具体的にどのような精神病があてはまり、どのようなケースで離婚ができるのかが問題です。

この場合、単に相手が精神的な病気にかかっているだけではなく、その病気が原因で夫婦関係を継続していくことが極めて困難であることが必要になります。

そこで、回復しがたい精神病と言えるための精神病の種類は、ある程度限定されます。

具体的には、躁うつ病や偏執病、統合失調症や早期性痴呆、麻痺性痴呆症などが該当します。

これらに対し、アルコール依存や薬物中毒、ヒステリーなどの場合には「回復しがたい精神病」に該当せず、離婚原因とはなりません。

また、上記の回復しがたい精神病の病気に該当するケースであっても必ずしも離婚が認められるわけではなく、その病気によって夫婦関係を継続するのが不可能であり、かつ病気の配偶者の離婚後の生活がある程度保証されているケースである必要があります。

以下で、具体的な事例を挙げて見てみましょう。

躁うつ病

まずは、躁うつ病の事例をご紹介します。

結婚当初は問題なく過ごしていた夫婦でしたが、結婚後数年が経過した頃、妻の様子がだんだん以前と変わってきました。

妙に機嫌の良いときが増えて、お金の使い方なども荒くなり、友人らに電話をかけまくっている様子でした。

夫としては、元気なことは良いことなのでそれほど大きな問題だとは考えていませんでしたが、妻がソフトバンクやパナソニックなど、いろいろな会社の社長宛てに手紙を送ったり総理大臣官邸に連絡を入れるなどと言い出したり、事業を興すのでお金を借りたいなどと言い出すので心配になってきました。

このような少し異常な状態が続いた後、今度は急に妻が落ち込むようになって、ひと言も口をきかなくなりました。夫が知らない間にたくさん借金もしていたようで、サラ金などから督促が来て夫が対応に追われる日々が続きました。これはおかしいと言うことで、夫が妻を連れて精神科に行くと、躁うつ病と判断されました。

妻は障害年金を受けるようになりましたが、その後も躁状態とうつ状態を繰り返すので、そのたびに夫は大変な目に遭い続けました。

何年もの間このような状態に我慢してきましたが、妻が回復する兆しはなく、このままでは夫婦双方が破綻してしまいそうなので、夫は離婚を決意しました。

幸い、妻は実家がしっかりしていて離婚後の生活も安定できそうでしたし、夫も財産分与でいくらかのお金を渡してあげられそうです。

この事案では、夫は妻を献身的に支えてきましたし、妻の病状も重く、妻の離婚後の生活も何とかなりそうなので、離婚が認められる可能性が高いです。

統合失調症

次に、統合失調症で離婚する事例を見てみましょう。

結婚当初は夫婦共に問題はありませんでしたが、だんだんと夫の様子がおかしくなってきました。

夫が「誰かに見張られている」「常に盗聴されている」「みんなが俺の悪口を言っている」などと言い出して、妻が「そんなことはないと思うよ」と言っても聞く耳を持たなくなりました。

そのうち、夫が家にこもって1人でぶつぶつ言っていることなども増えて、妻はおかしいと思い、病院に連れて行くと統合失調症と判断されました。

妻は夫が病気になっても離婚するつもりがなかったので、その後も夫の介護を続けました。

統合失調症のことも勉強して、被害妄想や幻聴などがあることを知り、夫にストレスをかけないように何とか理解しながら対処してきました。

ただ、どうしても夫には自分の思いが伝わらず、「お前も俺の悪口を言っているのか」「お前もあいつらと同じか」などと言って責められることもありました。

子供に対しても辛く当たることが増えてきたので、このままでは子供にとっても良くないと思い、離婚を決意しました。

夫は障害年金があり、離婚後は何とか生活していくことができそうです。

この場合、夫は統合失調症の状態が酷く、このままでは夫婦関係を継続していくことが困難ですし、妻は夫を献身的に支えてきた事情もあります。

夫の離婚後の生活についても何とかなりそうなので、離婚が認められる可能性が高いです。

早期性痴呆

最後に、早期性痴呆のケースを見てみましょう。

結婚当初は夫婦共に健康でしたが、数年たって、妻の様子がおかしくなってきました。

物忘れが増えて、簡単なことも覚えられなくなり、時間の約束などが守れなくなってきました。

妻はもともと仕事をしていましたが、仕事先でもトラブルを起こして辞めざるを得なくなってしまいました。

妻は家で生活するようになりましたが、家事も手際よくすることができず、何度も同じことを夫や子供に質問してしまったり、子供の学校の用意などもすぐに忘れてしまったりしたので、子供が泣きだしてしまったこともありました。

妻自身が異常を感じていたこと、夫もさすがにおかしいと思ったことがあり、病院に行くと、妻は早期性痴呆と言うことでした。

ショックでしたが、子供のためにも何とか2人でがんばろうとして夫婦でがんばりました。しかし、妻の病状はどんどん悪化するばかりで、次第にぼんやりしていることが増えて感情の起伏も少なくなってきました。

それでも夫婦で何とかがんばっていましたが、ついに、妻は夫や子供のことまでわからなくなってしまい、全面的な介護を必要とする状態になってしまいました。

夫は仕事がありますし、妻の介護にかかり切りになることができず、仕事と介護で忙しすぎて疲れ切ってしまいました。

このままでは共倒れになってしまい、子供のためにもならないので、夫は離婚を決意しました。

妻にはあるだけの財産を全部渡して、実家に帰ってもらう予定です。

この事案では、妻の状態が回復する見込みはなく、このままでは夫婦が共倒れになってしまうおそれが高いです。

また、夫は妻を献身的に支えてきましたし、妻の離婚後の生活についても何とか保証がありそうです。

そこで、この事例でも離婚が認められる可能性が高くなります。

まとめ

以上のように、回復しがたい精神病で離婚が認められるケースは、かなり限定されたケースです。単純に「精神病にかかったから離婚できる」というものではないことは、理解していただけたことでしょう。

回復しがたい精神病による離婚が認められるかどうかについては、個別の検討が必要なので、一概に「できる」「できない」と言えるものではありません。

このような問題は、法律に詳しい弁護士に相談してみる必要があります。

現在、配偶者が精神病にかかっていて離婚を考えているケースでは、ぜひ離婚問題に強い弁護士にご相談ください。

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